廃校をオフィスとして活用する地域科学研究所

ここまでは、地域科学研究所が提供しているあらゆるサービスについて紹介しました。では、実際にどのような地域活性化を行ってきたのでしょうか?地域科学研究所がこれまでに実践してきた事例についてみていきたいと思います。

地域科学研究所は、廃校になった大分県由布市の旧朴木小学校を借り受け、2013年よりオフィスとして活用しています。同年、地域科学研究所の入社式を開催しました。2016年にも旧朴木小学校の小学校講堂にて入社式が開催されました。参加した新入社員からは、「新鮮な場所で開かれた入社式だった。このような取り組みは面白いと思った」「新しい取り組みの話を聞き、一緒に取り組んでいきたいと思った」などの感想が寄せられたようです。こういった場で入社式を行うことで、“地方に住んで知的な仕事をして豊かに生きる”という地域科学研究所のスローガンをより体感できたことでしょう。お昼に振る舞われたのは、地元「朴葉の会」のみなさんによる手作りのお弁当です。地元の取れたて野菜がたっぷりと使われており、季節感じることができたといいます。このような素敵なお弁当をいただくことができるのも地方ならではの良さでしょう。新入社員にとって、夢が広がるような入社式になったのではないでしょうか。

また、旧朴木小学校では、地元の農業体験プログラム「いなかの風」の開講式も行われたそうです。開講式には、地域科学研究所の社員も参加したといいます。「いなかの風」では、もち米づくりやサツマイモづくりなどの体験プログラムがこれまでに実施されたそうです。体験のための畑と道具は地元の方が貸してくださるため、気軽に体験ができるのが魅力です。体験プログラムでは、地元の方が先生となり進行していきます。この日の参加者は約10名。畑の耕起や、田植え準備として苗づくりなどを行ったそうです。お昼ご飯は、開講式の日と同じように地元の方がおいしい料理を用意してくださったといいます。天気に恵まれれば、青空のもとでおいしいごはんをいただくことができるのです。新鮮な空気の中でおいしいご飯をいただけることは、都会では味わえない贅沢といえます。このような交流を通じて、由布市職員の方からは「これを機に若い人が地域に入り、積極的に意見を出して交流していってほしい」との声が寄せられたそうです。農業、開墾、収穫とすべてが体験できる機会は、なかなかありません。地域科学研究所の旧朴木オフィスを通じて、これまでにはなかった新たな交流が生まれているのです。地元の方も参加者も楽しめるこのようなプログラムは、間違いなく地方に貢献しているといえるでしょう。

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